2013年、夏。
ダンボールゲームセンター初代店長ケイタ(当時、小学3年生)が作ったダンボールゲームセンターがきっかけで、
私たちの活動が始まりました。
ーこども達がダンボールで作ったゲームを並べた、ダンボールゲームセンター。
ーこども達のデザインから作ったTシャツやハガキや雑貨。
ーこどもの落書きをアートにした展覧会。
ー喋ってはいけない無言カフェ。
ーこども達がアートと自由になれるための様々なワークショップ。
プロのアーティスト、デザイナー、イラストレーターのスタッフに見守られ、
こども達は自由にどんな表現でもアートだと保証され、
安心して表現し続けられる環境の中、アートを作り続けています。
ダンボールゲームセンターは、『こども』と『アート』と『こどものアート』のための場所です。
ーー始まりのストーリーーー
2013年、夏休みのある日、
ダンボールゲームセンターは突然始まりました。
「お昼ご飯できたよー。」
当時小学校3年生のケイタ。いつもなら走ってくるのにその日はなぜか呼んでもなかなか来ません。おかしいな、見に行こうかなと思ったその時満面の笑みを浮かべたケイタが両腕に抱えて来た物はダンボールで作ったエアーホッケー(エアー無し)でした。ペットボトルのキャップで作られたスマッシャー(あの、持つやつ)、円盤が飛び出ないように作られた壁、小さい得点表まで作られているそれにすぐさま私たち家族は飛びつき大喜びでみんなで遊びました。(お昼ご飯は冷めきりました。)
これがダンボールゲームセンターの始まりでした。
ケイタはその後、どんどんゲームを作り、まずはそのゲームを並べたダンボールゲームセンターの出店を始めました。グラフィックデザイナー/イラストレーターの母(なおこBM)は、ケイタの落書きを元にロゴを作り、両列に並んでくださったたくさんのお客さんのアイデアと要望に応える形でTシャツやトートバッグなどの商品を作り始めました。
その頃ケイタの妹のミーシャはダンボールゲームセンターの隅で似顔絵を描き始め、これもまた行列になり、二人の絵を元にシールや絵ハガキなどを作り始めました。その後、ケイタとミーシャの絵の展覧会を各地で開催するようになり、ケイタが企画した喋ってはいけないカフェ『無言カフェー』、ワークショップ、お話会、洋書の絵本専門の古本屋と、みなさんの協力のもとどんどん展開を重ねていき、今では県外からも出店依頼をいただくようになりました。
ダンボールゲームセンターで扱う絵にはテーマがあります。
『メディアと学校の美術教育の影響を受けていない部分の作品』
それは同時に、技術でなく情熱のみということです。
迷いなく、
スコンと明るく、
自信に溢れた作品。
もし創ることが大好きなのに、「私には才能がないから」と、創ることをあきらめている人がいるなら…。そんな人にアートには色んな形があるのだと気づいて、心置きなく自由にアートを楽しんでもらいたい。
そのお手伝いが、ダンボールゲームンセンターの役割だと思っています。